訪問看護・リハ

訪問看護ステーションの経営が立ち行かなくなる理由とその対策

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 引き続き、訪問看護ステーション開設に向けたセミナーを受けた感想をまとめたいと思う。

 訪問看護ステーションは現在9000件ほどあり、2020年までに10000件以上にしたいというのが国の意向らしい。

 後1000件ほどなら、すぐに達成できるだろうと思うのだけれど現状の推移は芳しくないらしい。届け出数の増加に伴い休止となっている訪問看護ステーションも増えているのが現状だ。

 今回は、訪問看護ステーションの経営が立ちゆかなくなる理由について書きたい。

訪問看護ステーションの経営が立ち行かなく一番の理由

 訪問看護ステーションの経営が立ち行かなくなるという状況とはどのような状況だろう。

 一つは赤字経営が続き資金繰りが大変な事業所、そしてもう一つは経営に必要な人員確保ができない状況がそうだ。

 訪問看護ステーションを運営するに当たり、常勤換算2.5人の看護師が必要だ。しかし、この人員ギリギリで運営していると一人退職するとたちまち運営不可となってしまう。

 資金繰りを考えるに当たっても看護師が少ない小規模事業所だと利益が少なくて(あるいは赤字で)経営が立ちゆかなくなる。その上でもやはり看護師の確保が問題になってくることが分かる。

 それだけ看護師の確保が難しいのが現状だ。

 個人的には看護師なんて溢れるほどいるだろうという感覚なのだ。大阪府下において毎年5000人以上の看護師が誕生しているそうだが、10000人以上が離職しているのだそう。

 女性の多い職種なだけに、結婚や出産に伴う離職があるは仕方なのないことだ。しかし、それ以上に「復職困難」というのも大きな問題となっているそうだ。

 潜在看護師(免許を持っているが看護師として働いていない人)は全国に71万人あるそうだ。その内73%(約51万人)が復職したいと願っていながらも叶っていないのが現状らしい。

 このような現状において小さな訪問看護ステーション、特に立ち上げとなるとそのハードルがグッと高くなっている。

 また、近年では開業後6ヶ月で休止とかって事案も増えているそうだ。

看護師確保は潜在看護師の復職支援とセットにすべし

 看護師の有資格者数は多い。これは紛れも無い事実だ。

 だから、分母は多い。しかし、稼働している看護師の多くが病院勤務が大半だろう。

 新卒の看護師が一般病院に勤務するのが一般的だし、訪問看護は難しいからまずは臨床経験をというのが風潮だからだ。これは療法士業界も同じである。

 小さな訪問看護ステーションがそこから人員確保をするには、この潜在看護師の掘り起こしとセットにすると対策しやすい。

 訪問看護ステーション事業所で、潜在看護師の復職セミナーを実施するのだ。

 で、自分の事業所で働きたい人を探すのだ。これはナイスアイデアである。このブログみた訪問看護ステーション事業者はラッキーだ。笑

 ボクもこの件を事業計画書に盛り込んでいこうと思っている。

まとめ

 訪問看護ステーションはサービス業である。

 サービス業においては質の担保が重要だ。

 様々なバックグラウンドを持つ看護師の提供できるサービスの質を均一化し、ベースアップする上でも看護師のスキルアップが重要だ。

 その為にも看護師へのセミナー、研修というのは必要になってくるだろう。

 看護師教育のシステムをつくり上げることができれば、訪問看護ステーションの経営は安定できるはずなのである。

 訪問看護ステーション事業者は是非ともこの対策を実践して頂きたい。

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