評価と治療

理学・作業療法士がカウンセリング技術を高める理由と方法

 こんにちは。作業療法士の「なかの」です。

 あなたは友達の話を聞いてあげたことはあるだろうか。あるいは、親であるなら、子どもの話を聞いてあげたことは?

 恋人の話は?パートナーの話は?

 多かれ少なかれ誰かの話を聞いてあげたことはあるだろう。

 療法士が学ぶ『面接』において『傾聴』の重要性は既に学ばれているだろう。

 だとしたら他の誰かに比べてあなたはあなたの友人や家族にとって「話しやすい人」になっているだろうから、きっと色んな話を聞いているだろう。

 さて、そこで質問がある。

 あなたは誰かの話を聞くことでその人の問題解決に貢献できたことはあるだろうか。きっとあるだろう。

 つまり、話を聞くことは治療効果がある可能性があるのだ。

 今回は、理学療法士・作業療法士がカウンセリング技術を高めるべき理由と方法について書きたいと思う。

カウンセリングとは?

 そもそもカウンセリングとは何か。

 wikiには以下のように記載されている。

 アドバイスとは異なり、カウンセラーがクライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは原則的にない。
 これは、カウンセリングという場においてクライエントが自らに向き合い、その作業を通じて新しい理解や洞察に自発的にたどり着き、最終的にカウンセリングが終結した後には、カウンセリングにおける経験を生かしてクライエントが実生活の問題や悩みに主体的に相対して行けるように導くことが、カウンセリングの目的であると同時にカウンセラーの役目であるためであり、心理カウンセリングの際は大切にされる原則である。

 話を聞くことで、クライアント自身に問題に気付き、解決するために向き合うよう仕向けることだ。

 つまり、ボク達がクライアントに対しカウンセリングすることで、クライアントが自身で問題解決できたとするならばそれは立派な治療効果であり、ボク達はこの技術を駆使する必要があるだろう。

 そして、何もこの技術は精神障害者にのみ適応される技術ではない。全ての人に適応できる。ご自身にとってのハッピーな人生と現実においてギャップの無い人なんて殆どおらず、そのギャップを埋める作業こそカウンセリングだからだ。

カウンセリングの方法

 カウンセリングの基本は傾聴することである。

 しかし、間違ってはいけない。傾聴とは、単に聞くことではない。相槌や身振り手振りを使って聞くってのは大事だけど、それだけでクライアントが問題解決してくれれば、そんな楽な話はない。

 カウンセリングの技術とは、クライアントが問題に対し向き合い、自ら解決させる為のものである。

 単に聞いてるだけでは成し遂げられない。

 つまり、答えが見つけられるように聞くのだ。それが傾聴である。

 傾聴とはつまり聞く技術ではなく、引き出す技術だということができるだろう。

 では、どのように引き出せば良いだろうか。方法は様々だと思うがここではボクが行っているカウンセリングの方法を紹介しておこう。もちろん、あくまで一例であり、ご自身に合った引き出す方法があればそれを用いれば良い。

マズローの欲求階層をベースに答えを導くカウンセリング技術

 ボクはマズローの欲求階層をベースにカウンセリングを行っている。マズローの欲求階層は下の図に示す通りで知らない人は居ないだろう。

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 この理論において、ストレスとは『求めている欲求』と『未解決の欲求』の差異によって起こる。

 つまり、クライアントが望んでいる欲求が満たせていないのは、その欲求よりも下位のレベルの欲求が満たせていない事により起こっている。

 ボク達は、クライアントが本当に求めている欲求に気付かせ、その欲求を満たす為の方法を探す手伝いをするのだ。

 もちろん、実際にやるのは簡単ではない。まずはマズローの欲求階層をしっかりと理解する必要があるだろう。そして、どのような出来事や問題が、未決の欲求を生んでいるか知る必要がある。

 だから、先ずはマズローの欲求階層を深く知る所から初めてみて欲しい。

マズローの欲求階層説

マズローの欲求階層説

まとめ

 カウンセリングとは立派な理学療法・作業療法の技術であり、効果的な手法である。

 クライアントの問題解決や目標達成に効果的に用いることで、その他の技術との相乗効果も得られるだろう。

 あなたが上手くクライアントの本当の欲求を引き出し、解決の糸口をつかませることで、あなたのリハビリ計画は上手く進むことだろう。

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