評価と治療

理学・作業療法士が行う面接における観察の重要性について

 「面接」というとちょっと格式張った治療シーンを思い浮かべるが、そういうわけではない。

 ボク達はクライアントとコミュニケーションをとる時間全てが面接だし、周囲の人とのコミュニケーションも面接だし、クライアントと関わる全てが面接である。

 つまり、ボク達セラピストとクライアントとの関係性は全て面接によって成り立っていると言っても過言ではないのだ。

 それだけ重要なのが面接なのだが、今回はその面接において観察の重要性をまとめたいと思う。

そもそもコミュニケーションとは?

 そもそもコミュニケーションについてボク達は勘違いをしているのではないかと思っている。

 コミュニケーションとは自分と他者が会話しているシーンだけではない。又はノンバーバルな部分を含めてもそれだけでは終わらない。

 コミュニケーションとは会っている時だけに進行しているものではない。

 例えばカレー好きな友人が居て、カレー論議を聞かされていたとしよう。その後街でカレーショップに入った時にその友人を思い出したとしたら、それもコミュニケーションである。

 つまり、他者に「影響を与える事」こそコミュニケーションなのである。

面接とはメンタリングの手法の1つである

 ボク達はこのコミュニケーションを一つの武器として使わなければいけない。

 つまり、面接を通じてクライアントをメンタリングするのが。メンタリングは海外ドラマの「The Mentalist」とか、日本のバラエティ番組にも出演しているメンタリストのDaiGoさんのパフォーマンスでご存知の方も多いだろう。

 クライアントの潜在意識に働きかけてクライアントの行動をコントロールする手法である。

 で、面接というのはボク達にとってメンタリングの手法の1つであるということなのだ。

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メンタリングするために必要なのが観察

 んでね。面接をメンタリングの一つの手法として使おうと思うと大切なのが観察なわけだ。

 面接というとクライアントの言葉や話している内容について意識が向きがちであるが、大切なのはそんなことではない。何故なら人は嘘をつく。意図して、あるいはしてくとも嘘をつくのが人間だ。(これはDr.HOUSEの名言である!)

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 つまり、ボク達はクライアントの言葉尻ではなく、クライアントの全身像を観察する必要がある。

 じゃあ具体的に何を?という話もしておこう。

心理状態が現れる身体の部分

 意識の左右される人間の部位はセラピストだったら既にご存知だろう。自律神経系に左右される部分である。

 具体的には何だろう。以下に列挙しておく。

  • 唇の乾き具合
  • 汗の量
  • 頬の色
  • 眼球運動
  • 呼吸の状態
  • 話すスピードやトーン
  • 身振り手振り

 これら以外にもあるかもしれないが、思いつくのはこんな感じ。

 ま、これらだけ観察するだけでも充分だろう。相手の心理状況を把握するには充分である。

観察の意義

 これら各身体部位を観察することにより相手の心理状況を確認することができる。

 相手を動かしたいなら、まず知ることから。で、知るために重要なのは相手の言葉ではなく「嘘のつけない部分」である。

 嘘の付けない部分を知り、嘘の付けない部分でコントロールするのが面接を有効なものにする為の第一歩である。

まとめ

 面接とは、言い方は悪いがボク達がクライアントをコントロールするためにかなり重要な手法である。

 もちろんそのコントロールとは、クライアントの意思に沿うものでなくてはいけない。そうでなければマインドコントロールだ。

 マインドコントロールが悪いことではない。しかし、それで悪の道へ導くのであれば悪いことになってしまう。

 ボク達の仕事は生活行為向上マネジメントに則って、クライアントの本当に求める作業を分析した上でクライアントをメンタリングして正しい方向へ導くことである。

 その為には観察することが重要であることは既に分かって頂いていると思う。

 是非、その能力を伸ばしていって欲しい。

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