評価と治療

高齢者の車椅子坐位姿勢を援助する為のシーティング方法

 先日、シーティングの目的について書いた。(参考エントリー:理学療法士・作業療法士が知っておくべきシーティングの目的について

 目的に沿わない形でのシーティングは無意味どころか有害だ。

 まずは目的を明確にすることが重要であり、その目的はクライアントの坐位能力が「悪い部分」になっていて、クライアントのニーズの為にはサポートが必要とされる場合、その補助が目的となる。

 で、今回は特に高齢者に対するシーティングの方法について書きたいと思う。

高齢者の坐位に対するシーティング支援

 シーティングに対してアプローチしなければいけない場合、どのような問題点が考えられるだろう。

 1つは坐位が不可能な場合。そしてもう1つが適当な坐位が取れずクライアントの作業能力が下がったり、作業効率が落ちている場合だろう。

 で、高齢者のシーティングについて考える際、多くの場合が後者の場合が多いと思う。

 坐位不能な高齢者の多くは衰弱しており、坐位に耐えられるだけの体力がなかったり、坐位での作業をニーズとしていない場合が多いからだ。

 高齢クライアントに対するシーティングは坐位で作業能力を上げる事が目的になる。

どのようにアプローチすべきか?

 では、実際にどのようにアプローチを支援すれば良いだろうか。

 シーティングの基本は「支えること」と「包むこと」である。これは共にクライアントの「安定」を得るために行う。

 具体的には以下の通り。

  1. 坐骨の安定
  2. 胸郭の安定
  3. 肩甲骨の安定
  4. 股関節の安定

 これらの安定性を得るために「支えること」「包むこと」で行う。

 以下具体的に説明しよう。

シーティング支援の実際

 支えることとは、手を当てることである。

 坐位を安定させるためにセラピストの手で支えたくなる場所を代用品で支えるのだ。

 では、セラピストが手で支えたくなる部分とは?それがクライアントの「悪い部分」である。

 クライアントは障害によって坐位のバランスが悪い。バランスを整える機能を逸しているからサポートが必要になる。

 特に胸郭を刺さる腹筋群・背筋群が働きにくかったり、肩甲骨を安定させるための周囲筋群が弱ってたりする。そして頭や体幹の重みがずっしりと股関節にかかり痛みが出たりする。

 その重みを取る作業が支えることだ。

 次に包むこと。

 これは実際に行ってみると良いだろう。

 同僚とお互いの腸骨を左右から圧を加えてみてほしい。

 安定感を得ることができるだろう。

 ちなみにボクの娘は4歳で一人でウンテイができない。しかし、股関節辺りを左右から圧迫してやるとスイスイとできるようになるのだ。

 包まれて股関節や骨盤が安定し、上肢の運動が行い易くなる例である。

まとめ

 シーティングに関しては書き始めるとキリがないのでこのくらいにしておこうと思う。

 今回は、高齢者クライアントに対するシーティングの基本の基本についてだけ触れたが、まだまだ書き足らない。

 シーティングに関する詳細をブログで表現するのは難しいが、今後も参考になるよう努力しようと思う。

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