予防医学

地域における作業療法士の役割を予防的観点から考えてみた

 先日、某学生さんから質問があったので、ブログにて回答したいと思う。

 レポートの課題で「地域における作業療法士の役割」というお題がでたそうだ。

 漠然としたお題で、書き始めたら1年くらい掛かりそうな話である。

 このお題を出した先生の意図や科目は分からないが、今回はボクなりに「予防」という観点から考えてみたのでご紹介しようと思う。

地域における作業療法士の役割とは?

 そもそも「地域」って何なんだ?という話から始めなければいけないのだろうが、そんな事をしていたら冒頭に述べたように1年かかってしまうのでここでは、「入院中でない」「施設外」などという定義でいいだろう。

 退院後のクライアントに対する作業療法士の役割とは?施設外での作業療法士の役割とは?と言い換えると命題の意味が見えてくる。

 そして、もう一つここで定義しておかなければいけないことがある。

 入院中の作業療法士も退院後を意識するだろうし、施設内で作業療法を提供するセラピストも施設外を意識して作業療法を提供するはずである。

 これも書き始めるとキリが無いので、今回は入院中の作業療法や施設内での作業療法以外の作業療法と定義しておこう。

 そこまで限定的に定義してもまだまだ広いのが現状だ。訪問リハビリやデイサービスなども地域における役割だし、ボクがやっているような予防事業も地域における役割だし、学校や企業、役所に入っている作業療法も地域における役割である。

 で、ボクは一応専門である予防という観点から地域の作業療法士の役割について考えてみたいと思う。

予防的観点から見る地域の作業療法士の役割

 お題をだいぶ限定的にさせて頂いたが、それでも広い定義である。予防という概念が広いから仕方がない。

 さて、予防という業界をここでも定義しておこう。

 予防は医療保険や介護保険での介入ができない業界であるとしよう。

 理想は行政や企業から「作業療法士さん、是非うちの事業に協力してください。」と依頼される状況だろう。

 地域が、作業療法士を必要としなければボク達はインフォーマルな形でのサービスを提供しなければならない。

 ボクのように整体院を媒体として予防のお手伝いをしたり、ヨガやピラティスをしている人やカウンセラーやコーチングをしている人が作業療法士にもいるだろう。形はどうあれ、「作業療法」という形で地域における予防事業を展開出来ないのが現状である。

 じゃあ、地域において予防という事業で作業療法士の役割とは何か?

 それは行政や企業に予防業界における作業療法の有効性を証明することではないだろうか。

 予防業界に携わる作業療法士は、恐らく自分の事業で手一杯になっているだろう。インフォーマルな場でサービスを提供するというのは簡単なことではない。

 しかし、予防的観点から地域における作業療法士の役割は?と問われたら、やはり避けては通れない仕事になるのではないかとボクは考える。

まとめ

 今回は地域における作業療法士の役割について、予防的観点という限定した側面からではあるが私見を述べさせていただいた。

 これで質問者さんのレポートの助けになるかは分からないが、もし答えが見つからなかったら更に突っ込んで質問してきて頂ければと思う。

 その他、読者さんも質問はいつでもウェルカムなのでドシドシメールなり何なりで連絡を取ってきて欲しい。

 回答はブログで!となる場合が大半だと思うが、プライベートな内容に関しては個別にお答えもしているので、是非なかのを利用してみてほしい。

 で、何をまとめかと言うと、どのような側面で見るかによって答えが大きく変わる。それが地域における作業療法士の役割なのではないだろうか。

 今回ボクは予防という側面から地域における作業療法士の役割について書いたが、訪問リハビリに携わるセラピストの視点で見るとまた違うだろうし、デイサービスで働くセラピストの視点でもまた違うだろう。

 是非、多くの視点で捉えることができるレポートに仕上げてほしいと思う。

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