実習・国家試験対策

理学・作業療法実習生の為の事例報告レジュメ作成法と注意点

 先日に引き続き学生さんからの相談をブログにて回答しようと思う。

 学生さんにとって各種レポートは実習をクリアする上での不安材料の1つだろう。

 そこで、ボクが実際にやっていたレポートをサクサク熟す方法についてのブログを書いた。(参考エントリー:理学療法・作業療法学生が実習中のレポートをサクサクこなす方法

 何事も同じだが、時間短縮するためには如何にルーティンワークに落としこむか?が重要である。

 で、上のエントリーでは如何に実習中のレポートをルーティン化するかについて書いている。

 ではレジュメはどうか。

 長期実習中の中間・最終評価時、また学校へ帰ってからの事例報告会(的なもの)の合計3回くらいはどの学生さんも経験するのではないだろうか。その際に必要なのが事例の要約をするレジュメである。

 今回の質問はこのレジュメの書き方についてご質問頂いたので解説したいと思う。

形式的なレジュメ

 形式的なレジュメの作り方に関しては学校でも習っているだろう。

 学生さんがご存知かどうか知らないが、日本作業療法士協会では事例登録システムというものがある。

 各種事例を登録、統合し作業療法の有用性を証明するというような趣旨である。で、この事例報告の書式が形式的なレジュメ作成法と言えるだろう。

 A4を1枚か、A4を2枚でA3サイズにするのか、学校や病院によって違うと思うが項目は似通ったものである。

 で、それを文字数に応じて内容を深くしたり、浅くしたりという作業をする。

 日本作業療法士協会が提供している事例報告の手引を確認すればその一般的な内容は確認できるだろう。

重要なのは分かりやすさ

 レジュメ作成において最も重要なことは「分かりやすさ」である。誰が見てもどのような事例だったかが一目瞭然になるレジュメが望ましい。

 で、ボクがレジュメを作る際(あるいは学生さんに作ってもらう際)最も重要視するのが「作業療法学生が評価すべき「活動」と「参加」のこと」で書いた内容である。

 ボクがクライアントの評価をする際に最も重要だと思っているのが、クライアントの24時間の過ごし方である。

 どのような生活をしているか分からない状態ではクライアントの評価や治療が妥当か、あるいはどのように効果的かは不明だ。これでは報告したい内容が吟味できない。

 クライアントがどのような生活を送っていて、どのような問題を抱え(あるいは問題がない面は何か?)不便を感じているのか?それを知らなければボク達は治療できないわけだから、クライアントの24時間の生活は重要だ。

 そして、もう1つ重要なのがクライアントの社会との関わりである。前のエントリーで書いた通り、ボク達は特に活動と参加に注目して評価・治療する。

 24時間の生活の中で、クライアントは如何に社会と関わっていたか、あるいは関わっていくかについて記述した方が良いだろう。

 これが記述できていれば多くの人はクライアントについての理解が深まるレジュメとなるだろう。

レジュメを作る際の注意点

 ボクはレジュメを作る際の注意点として考えているのは「形式にとらわれない」である。

 1つとして同じ事例は存在しない。だから、事例報告には価値がある。学生にとっては世の中に他とない事例をシェアすることで他の学生や実習先の人間にその価値を提供することになる。

 また、事例を報告する学生自体にも、その世の中に唯一の事例を通して多くを学ぶためにレジュメを作ることは有効な手段となるだろう。

 その際に1つの形式に囚われたレジュメが重要となるだろうか。ボクは決してそう思わない。

 事例によって、重要な点、大切にしている事、家族や周囲の環境などマチマチである。当然だ。

 千差万別の事例を1つの形式に囚われた報告をするメリットは何だろうか。今後の研究のしやすさという価値はあるかもしれないが、それ以外にはない。

 もちろん実習地や学校によってそれなりに形式はあるだろう。それをあからさまに逸脱するとあなたの評価に関わるので大枠は形式に則って欲しい。だが、クライアントにもセラピストにも個性があるわけだからレジュメにも個性があって然るべきである。

 あまりに形式化されたレジュメには面白みがないので注意して欲しい。

わかりやすいレジュメの作り方

 さて、そろそろまとめたいところだが学生さんに向けてわかりやすいレジュメの作り方というよりも、わかりやすいレジュメが作れる方法について書いておこうと思う。

 わかりやすいレジュメというと限られた話になるので、わかりやすい文章を書く方法としよう。

 わかりやすい文章を書ける人とそうでない人の差は何だろうか。

 色々あるが、一番は「経験値」である。文章は書けば書くほど、読めば読むほど上手になる。

 このブログも現時点で2200文字を超えている。これくらいの文章を(特定の誰かに響くよう意識しながら)書き、読んでいたら自然と文章力は上がるものである。

 学生諸君も、日々の学びや学ぶべきことについてブログを初めて見るのも一つの方法かもしれない。

文章力の鍛え方 (中経の文庫)

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まとめ

 いかがだっただろうか。

 レジュメの目的は「簡潔な報告」であり、大切なのは「形式ではなく伝えるべき内容」である。

 それを如何に分かりやすく伝えるかには経験が必要だ。

 今回はブログを進めたが別にブログである必要はない。日記でもいいし、学校で学んだことのまとめでも良い。

 何かしら(特定の誰かに向けた)文章を書く練習をしておこう。

 これは、レジュメに限らず各種レポートをサクサクこなす練習にもなるのだ。

 是非とも実践して頂きたい。

その他、実習関連エントリー

 学生さんへ向けてブラック実習を乗り切るコツを以下にまとめているので良かったら参考にしてみて欲しい。

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