医療・介護・福祉
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海外ドラマに学ぶ、精神障害者への社会認識について

 日本において精神障害者への偏見はまだまだあるように思う。

 ボクはひどいパワハラを受け、自身の精神を患った経験があるが、自分自身も周囲も「サボり」との区別が付かず、それがまた病状を悪化させるという悪循環に陥っていた。

 同じような経験がある方もいるのではないだろうか。

 また、精神障害者が凶悪犯罪を起こすと、メディアは病院や家族の責任を問いただすかのように大体的に報道する傾向もあるだろう。しかし、実際は精神障害者の犯罪率は、健常者の犯罪率に比べて決して高くないし、むしろ低い。

ブラックジャックによろしく 1

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 その辺はブラックジャックに宜しくの精神科編で詳しく書かれているので読んで欲しい。Kindle版や他の電子版では無料だからお得だね。

 さて、ボクは「英語を勉強する」という大義名分において海外ドラマに入り浸っている。

 Dr.HOUSEを見終わったので、今はTHE MENTALISTを見ている。

THE MENTALIST/メンタリスト〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]

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 Dr.HOUSEは医療もので、THE MENTALISTは警察ものである。その2つにおいてよく出てくるワードがある。

 「セラピーを受ければ」「セラピーの専門家を紹介しよう」「更生施設へ行くべきだ」「セラピーが効果的だ」

 これらは精神疾患や各種依存症、神経症者や疑いのあるもの、トラウマの恐れがある人などに対して極普通に用いられている表現だった。

 そこで、ボクはアメリカと日本の精神障害者の社会認識のあり方に大きな差があるように思ったので紹介したいと思う。

社会背景の違い

 日本は本当に平和な国である。凶悪犯罪も性犯罪も他国と比べて極端に少ないだろう。

 世界の殺人発生率 国別ランキングを見ると先進各国において日本は極端に少ない。また、国際比較で見た日本の「安全」では、日本の犯罪件数は年々下がっており、検挙率は高くOECD諸国での犯罪率は最低水準で、世界平和度ランキングで高順位で推移しているとのこと。

 秘密保護法や安保法案において「平和ボケ」という言葉が使われることが多いが、平和ボケしてもおかしくない環境にあるのだ。

 片やアメリカの犯罪率は高く、マリファナが合法化されている州もある。生きることにおける緊張具合が違うし、依存物質への依存傾向が高くなってもおかしくない環境だ。また、軍人の戦地からの帰国後のトラウマなども問題になっている。

 だから、精神障害者へのケアも充実しているし、ごく一般的に扱われているのではないかとボクは考える次第だ。

日本における精神障害者の位置づけ

 精神病院やクリニックへの受診を隠したかったり、セラピーやカウンセリングを受けることについて「隠したがる」傾向があるのではないかと思う。

 日本における精神病院の問題は過去あったものの、今では大きく改善されているのではないだろうか。

 しかし、隠したいというのが本音だと思う。受信したら楽になれるのに、それを拒む。だから、受信している他の人を受け入れられないのではないだろうか。

もっとセラピーを一般的に!

 作業療法士各人においては、もっと軽度うつや軽度依存症者に対してもどんどん介入し、それが当たり前になる社会を作っていくことに尽力しなければいけないのではないだろうか。

 会社に入り、人材のメンタルヘルスを担当したり、学校に入ってスクールカウンセラーとして活躍する方法もある。また、開業してカウンセリングやコーチングを提供するというのもありだろう。

 日本におけるメンタルヘルスはまだまだ未開の地だと言える。法整備されておらず心理士やカウンセリングにおける国家資格はない。(公認心理師法が2015年9月9日に成立。)

 もし、公認心理師が国家資格化されればボクは迷わず取得する方法を模索するだろう。(現状の法案を見る限り、ボクが取得するのはかなり険しい道になるが…。)

 ここは作業療法士が介入すべき領域だと思っているからだ。

 是非、多くの作業療法士がこの法律の動向を見守り、積極的に介入して欲しいと思う。

まとめ

 メンタルヘルス業界において法整備されていない関係上、本当に知識と技術を持ったセラピストが社会的地位を確立していない一方で、民間の似非カウンセラーや似非セラピスト養成所が乱立しているのが現状である。

 平和な日本だが、うつ病者数は年々増えている。

 ボクは作業療法士がここに介入していくべきだと考えている。そのことで、より社会への貢献が可能だと思うからだ。

 是非領域を問わず、全ての作業療法士がメンタルヘルスへの介入を考えていってほしいと思う。

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