評価と治療
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作業療法士がファシリテーションテクニックを学ぶべき理由とは?

 ボクはファシリテーションテクニックを好意的に捉えている。もちろん、全てではないが少なくともPNFとボバースと感覚統合には好意的である。

 今年はPNF強化年だから、来年はボバース強化年にする予定だ。

 さて、何故ボクがこのようにファシリテーションを学び、強化しようとしているのかについてお伝えしたいと思う。

ファシリテーションは必要か?

 ファシリテーションテクニックの醍醐味はなんだろう。

 ボクは、体系的に考えられた解剖学、運動学、生理学的知識に基づく実践として生まれてきている事とシングルケーススタディのレベルにおいて成果を上げているという事実があるからだと思う。

 もちろん、学べば誰でも効果を上げられるわけではない。鍛錬が必要だ。だが、鍛錬すれば一定の効果を上げられるのは事実である。

 我々が学びうる治療法において他にも効果を上げているものはあるだろう。ボクはファシリテーションテクニックが他のそのような治療法よりも優れているとは思っていない。

 ボクは全てを学べばいいと思う。クライアントによって選択できる土壌を作る必要があるからだ。

 もちろん時間やお金の制約があるから全てを学ぶのは難しいかもしれないし、鍛錬が必要なので、あれもこれもという理由にはいかないだろう。

 その上でボクはPNFとボバースと特に小児領域にお勤めであれば感覚統合も知っておくといいのではないかと思っている次第だ。

作業療法士がファシリテーションテクニックを学ぶ理由

 ボク達作業療法士が、クライアントに提供する治療は何かしらの作業活動をできるようになる為のお手伝いである。

 作業を遂行するには様々な要素があり、それを分析するのがボク達の力の見せ所だ。

 そして、その各要素を達成するために使えるのがファシリテーションテクニックだ。

 例えば片麻痺のクライアントが非麻痺側で作業する際の麻痺側を補助手的に使わせるようにするのか、あるいは実用手として作業に参加させるのか、あるいは邪魔しないように姿勢保持に使わせるのか?などを考えた上で、ファシリテーションテクニックを用いて促すことができる。

 やっていることは作業活動だが、ボク達はクライアントに悟られないように密かに援助することができる。治療前後で評価結果が変われば効果があったと言えるだろう。

 作業療法士が提供する作業の中のエッセンスとして利用すると、ファシリテーションテクニックは非常に味わい深いものになるだろう。

まとめ

 作業療法を料理に例えてみよう。

 治療効果の高いセラピーが絶品の料理だとするなら、ファシリテーションテクニックはちょっとしたスパイスだ。

 ボク達は思い通りの料理を作るために数多くのスパイスを用意しておかなければならない。

 もちろん、スパイスの数だけが問題ではない。その質も重要で、古いうどん屋に置いてあるような湿気た七味唐辛子では駄目だし、チェーン店の居酒屋の刺し身についてくるチューブのわさびではダメだ。質にもこだわる必要がある。

 質を高める為には鍛錬が必要であるが、仕入先も重要だ。

 で、ボクはその仕入先としてPNFやボバースは優良だと感じているから、そこから仕入れている次第である。

 作業療法士各人にも是非学んで欲しいコンセプトであると言えるだろう。

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