心理・コミュニケーション

理学・作業療法学生のコミュニケーション力を高める方法

 某養成校の先生からお話を聞く機会があった。彼女からは学生の愚痴が次々と…。

 最近の学生は…。私達の頃は…。

 そう言えば同じような愚痴を実習地のスーパーバイザーからも耳をする機会があった。

 最近の学生は…。私達の頃は…。

 一言で言うと、時代の流れに乗れず時代錯誤を起こしている。立派な症状だ。時代についていけない病の。

 彼女らの言い分も分からないではない。確かに先生やバイザーとコミュニケーションが上手く取れず悩んでいる学生は少なからず居るだろう。

 だが、考えてみて欲しい。

 最近の学生はコミュニケーション能力が低下しているのだろうか。もっと言えば、子どものコミュニケーション能力は本当に低下しているのか?

 今ちらっとググって調べたが具体的に子どものコミュニケーション能力低下に言及した記事は見当たらなかった。にも関わらず多くの記事や広告は子どものコミュニケーション能力が低下している前提で話が進められている感がある。

 そこで話を戻して学生のコミュニケーション能力は本当に低下しているのか?学生のコミュニケーション能力を高めるためには何が必要かについて考えてみたのでシェアしようと思う。

学生のコミュニケーション能力は低下しているのか?

 そもそもコミュニケーション能力とは何だろうか?wikiによると「一般的に「他者とコミュニケーションを上手に図ることができる能力」を意味する。」とされている。

 「他者とコミュニケーションを上手に図ることができる」のに他者の協力は必要ないのか?とふと感じた。

 一人がコミュニケーション能力に長けていたとしたら、コミュニケーション能力の低い者を相手にしても、その二人の間のコミュニケーションは上手くいくのだろうか。

 しかし、あなたも経験したことはないだろうか。

 この人との会話は楽しい、この人には何でも話してしまう、この人と会話するように他の人ともできれば良いのに…。

 少なからずあるのではないだろうか。

 これはどういう現象が起きているのだろう。この現象を説明するのは実は簡単である。

 コミュニケーション能力とは、「他者とコミュニケーション上手に図ることができる」能力のことである。コミュニケーションを円滑に進めるためには相手の協力が必要だが、相手のコミュニケーション能力に左右されるはずである。

 ここで定義しよう。コミュニケーション能力の高い人間とは相手のコミュニケーション能力を(一時的に)引き上げる能力を持つ人の事を言うのである。

 その定義を持って振り出しに戻ってみると面白い結果が出てくる。

 学生にコミュニケーションの問題があるとするならば、それはコミュニケーション能力の低い先生やスーパーバイザーに当っているのではないだろうか。

 言葉遊び的な説明だが、ボクはこの定義がしっくりくる。

学生のコミュニケーション能力を高める為に必要な事とは?

 もう答えはわかっているだろう。

 学生のコミュニケーション能力を高める為には、先生やスーパーバイザーがコミュニケーション能力を高める努力をしなければならないのだ。

? コミュニケーション能力を高めるとは?

 相手が円滑にコミュニケーションを取れるように支援する能力だ。

 上で挙げた例のように、この人と会話する…云々の話において、相手は別にコミュニケーション能力が高いわけではないだろう。何故なら「偶然」そういう作用が働くことがあるからだ。

 本当にコミュニケーション能力が高い人間には「再現性」がある。だから、誰と話しても相手は(コミュニケーション能力の高い)その人との会話が楽しく、気持ちいいものになるだろう。

 だから、あなたは誰とでもコミュニケーションを円滑に進められなければならない。

 学生に怒ったり、文句を言ったり、愚痴を言ったりしている間はあなたのコミュニケーション能力は高まらないだろう。

 コミュニケーションを学ぶべきはセラピスト側だ。

学生はどうすべきか?

 だからと言って学生が努力しなくても良いわけではない。

 学生諸君も数年後には臨床で患者とコミュニケーションをとるし、バイザーとして学生を担当する。

 あるいは、養成校に勤めるかもしれない。

 実習中バイザーの文句や愚痴を仲間内で喋っている間は成長しない。

 バイザーや先生が、あなたと喋る時だけ楽しそうにしているとか喜んでいるという経験をできるように努力しよう。

コミュニケーション能力を高める方法

 これは書き始めたらキリがないので実際にボクが行ったことのポイントだけ挙げておこう。

 ボクは今でも人見知りだ。研修会などに参加しても隣の人と談笑したりできない。だが、お客様とのコミュニケーションは常に円滑である。

 何故だろうか?それは訓練したからである。

 訓練可能なのだ。どのような訓練か?

 一番手っ取り早いのは場数を踏むことだ。多くの他人とコミュニケーションを取る経験を沢山してみてはどうだろうか。

 ポイントは笑顔と相槌だ。笑顔で相槌ができれば多くの人は気持ちよくなる。

 あなたも経験があるだろう。恋人に気のない返事をされて嫌な思いをしたことが。

 もしかしたら笑顔と相槌で実習は乗りきれるかもね。笑

まとめ

 コミュニケーション能力が高まれば仕事が円滑に進むだろう。実習も簡単に乗り切れる。

 コミュニケーション能力が高ければ、相手と良い関係を築くか築かないか自分自身で選択することができる。

 恋人とも、家族とも、同僚、上司や部下とも。

 コミュニケーション能力は年収も左右するし、人生の質も左右する。

 何故義務教育に取り入れないのかが疑問である。だが、そんな現実を嘆いても仕方ない。

 ボク達は個々人で努力してコミュニケーション能力を高める必要がある。それは治療にも教育にも影響があるからである。

 是非ともコミュニケーションを学ぶきっかけにしてほしい。

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