雑記

四国で働く理学・作業療法士はJRにバリアフリー化を訴えろ!

 8月30日〜9月1日まで広島、愛媛、香川へと旅行に出かけていた。夏休み最後の上の娘のために思い出づくりにと企画したものだ。(日程の都合で1日はみ出たが…苦笑)

 旅行に出かけると本当に色んな気付きがある。それこそが旅の醍醐味だとボクは思っている。

 今回は、青春18切符を駆使するというテーマで出かけた。もちろん子連れ旅行なので無理のし過ぎはできないが、それでも上の娘が頑張って歩いたり走ったりしてくれたから無事旅を終えることができた。

 こういうチャレンジ要素がある旅は、娘の成長が垣間見れてとても嬉しい気持ちになるものだ。ボク自身も色々企画したのでとても楽しめた。

 さて、そんな旅でボクは衝撃を受けることになる。JR四国のバリアアリーな状況に愕然とさせられたのだ。

 今回は旅の中で受けた衝撃について書いてみようと思う。

松山から香川へ

 初日、広島の宮島を観光し、フェリーで松山に渡った後、道後温泉に一泊した。

 二日目は生憎の雨だったため、松山では観光らしい観光もできず昼食後に鈍行で香川へ向かったのだ。

 大阪や東京と比べ、整備されていないのは覚悟していたが、しかしここまでか!と愕然とさせられた。

 ボクが経験したバリアアリーな環境は以下の通り。

  • 電車とホームの間の隙間
  • 電車とホームの間の段差
  • ホームを変わる歩道橋にエレベーターが付いていない
  • 電車の乗り換え時間が短い

 あまりに衝撃的すぎて何度も挫けそうになったが、その度、娘が頑張ってくれたおかげで何とか乗り越えられたが、これはあまりにもひどすぎる…。

電車とホームの隙間と段差

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 上の写真は観音寺駅での乗り換えの際に撮影したものである。

 ボクの下の娘はまだ二歳に満たない為、ベビーカーを利用して旅行に出かけたのであるが、降りる際、後ろ向きで後輪をホーム側に設置した際ベビーカーの角度がほぼ水平になるまで傾いた。

 この段差と隙間の幅は大阪に住むボクからしたらかなり異常である。上の娘にしても大阪であれば乗り降りに不安を感じる事はないが、四国では手をつないで降りていた。

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 ちょうどおばあちゃんが乗ろうとされていたので撮影させて頂いたが少し腰が曲がり、変形性股関節症気味のおばあちゃんには一苦労な段差と隙間である。

乗り換えの度に訪れる不安

 今回の旅行ではより沢山の名所・観光地を巡ることをテーマにしていたので乗り換えの時間が少々タイトだったのは事実である。

 しかし、上で述べたような段差で時間を取られ、エレベーターの無い歩道橋でベビーカーを担ぎあげて階段を昇降するはめになるとは思っておらずホームの移動がある乗り換えは4分では厳しかった。ボクが頑張ってベビーカーを担いだまま階段を駆け上がり、駆け下りたので何とか予定通りに進んだが一歩間違えば旅行の予定が大幅に狂うことになる。

 都会にお住まいの方は、次の電車で旅程組めよと思われるかもしれないが舐めてはいけない。次の電車は1時間後であることがザラにあるのだ。

 大阪であれば1本逃してもすぐに次の電車がやってくるが、四国ではそれがない。利用者数を考えれば当然なので、それをどうしろとは言わないが、せめて乗り継ぎの時間をもう少し取れるようにして頂きたい。

 他にもトイレが汚い、和式しかない、紙がついていないなど色々バリアは感じたが、車社会である四国の環境を考えればそこまで予算を組めないのだろうか。

四国のセラピストに提案!

 車の免許を持たない(あるいは運転できない)高齢女性は少なく無いと思う。先ほどのおばあちゃんもきっとそうなのだろう。だから、電車という移動手段を取る。でも高齢の女性や、子連れの親子にとってはとてもバリアがあるように感じた。

 ボクの実家は滋賀で、中々の田舎であるがJRのバリアフリーはかなり進んでいる。車社会でもあるが、大阪・京都への通学・通勤者が多いためだろうか。

 ボクはこのJR四国の環境の悪さが多くの目に見えない障害や制限を生んでいるのではないかと危惧している。

 四国に住むセラピストは是非ともJRの環境整備を訴えていって欲しいと切に願う。

障害者は都会ぐらしが良いか?

 じゃあ、障害をおったり、子育ての間は都会に住む方が良いのかと問われるとそうでもないと思う。

 都会は都会で、都会なりのバリアが存在する。それは人のバリアだ。

 昨日、大阪へ帰ってきた時に人の多さにうんざりした。もちろん、子連れにはやさしくない。ベビーカーなど邪魔者扱いである。(参考エントリー:お盆休みを経て考える、社会をリハビリテーションするという考え方

 決して都会ぐらしが良いわけではない。

 だが、それぞれの持つ問題点に対して、ボク達は社会をリハビリテーションするという考え方で、あるいはICFにおける環境因子へのアプローチという考え方で常に関わり続けなければいけないのではないかと、このような出来事を経るとなお強く思う。 

まとめ

 旅とはトラブルの連続である。何故なら非日常体験だからだ。ボクはその非日常体験こそ自分の枠を広げる(精神の)ストレッチだと考えている。

 だから、ボクはあえて苦労するような旅を考えたり、普段しないような体験ができる旅を考える。

 それはそれで面白い。しかし、ふと現実と比較すると「これはやっぱり改善すべきだよな…」っていう点と遭遇する。

 今回のJR四国での体験がまさにそれだ。ボク達は常に環境因子における制限に目を向けなければならない。

 和式しか無いなんて今どき考えられないのだ。

 自動改札である必要はないが、せめてすべての人が暮らしやすい環境というのはセラピストに指摘されるまでもなくJR側も考えて欲しいと思う。

 もちろん、費用対効果や予算など大人の事情は多々あると思うが、その中でもJR四国のバリアアリー化は急務だと思う。

 是非とも近い将来に実現させて頂きたい。

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