評価と治療

基本情報を無視するな!予後予測に必要な3項目とは?

 相変わらずDr.Houseを見まくっており、仕事に身が入らないボクです。

 Dr.Houseの診断はかなり独特です。少なくとも日本の医師で、あのような診断をする人は居ないでしょう。

 何が独特かと言うと、部下を家に侵入させるのだ。笑

 細菌感染やウイルス感染の原因が家にあるのではないか?ということを確かめる為に家に侵入させ、で、その情報が実際の診断に役だっているのである。

 もちろん、このドラマはフィクションであり、実際にそこまで行う必要があるのかと言われても不明である。ボクはアメリカの病院事情にも、医師事情にも詳しくない。

 しかし、Dr.Houseは一見何の意味のない情報にも目を向け、考察し結論を出す。ボクはそんな彼の診断を尊敬している。

ボク達は基本情報をないがしろにしていないか?

 基本情報とは、氏名・年齢などから、診断名・障害名、現病歴や既往歴、その他患者にまつわる情報で、入院前や発症直後に実際に患者と面と向かう前に得られる情報のことである。

 多分、評価学の最初の最初にならうことであろう。

 これらから見えてくるものをボク達はないがしろにしていないだろうか。

 診断名と障害名だけ確認し、その他の情報は流し読みってことは無いだろうか。何となくではあるが、ボクはそのような状況の方が多いのではないかと思っている。

 しかし、これらは非常に勿体ない。

 患者に合う前に、実は沢山の情報を得られるのにも関わらず、それらを使わずにご対面するのだ。

 事前情報を精査しているのと、していないのとでは、最初の40分の密度が間違いなく変わってくる。信頼関係の構築にも左右するだろう。

 ボクはもっと基本情報を重要視しないといけないとDr.Houseから教えられた。笑

ボク達が注目すべき点

 では、事前に得られる情報の内、ボク達はどのような情報に目を向け、どのような対策をすれば良いだろうか。

 思いつくまま書き連ねてみる。

1.検査結果を精査する

 理学療法や作業療法の処方が出るということは、既に医師の診断が終わっているということである。当然だ。

 つまり、医師が診断するに当たり様々な検査が行われている。

 血液検査から、CTやMRI、血管造影などなど、様々な検査を基に診断されているはずである。

 ボク達はそれら検査結果を解釈し、評価できなければならない。

 例えば血液検査のデータで異常値があるとするならば、それは何を意味するのか?何故そのような事が起きたのか?もちろん確定はできないが予測できなければいけない。

 MRIを見て、出血箇所や腫瘍の場所を確認する。どのような症状が出ると考えられるか?予測できなければいけない。

2.既往歴と現病歴

 患者は今までどのような病気にかかり、今の病気はどのようにして発症したのか?

 これらを知ることにより、次どのような症状が出るか?何に気をつけなければいけないか?が予測できる。

 ボク達の仕事において、一番重要なものは何か。それはリスク管理である。患者を良くすることは以上に、悪くしない事が重要である。

 これはボクが予防という業界に身をおいているから、そう思うのではなく臨床に居た頃の上司に口を酸っぱくして言われていたことである。

 ボク達の仕事で一番重要なことはリスク管理なのだ。

 そのリスクを予測するためには既往歴、現病歴が役に立つ。しっかりと予測するところまで見なければいけない。

3.生活歴

 いわゆる生い立ちだ。

 患者はどのような人生を送り、現在どのような生活をしていたのか。

 ボク達の職種からするとこの情報は一番重要かもしれない。

 患者は病院や施設から(基本的には)最終的に退院していくことが1つの流れとなる。

 自宅へ帰ってから、障害を負った身体で元の生活をしなければいけないのだ。

 しかし、「元の生活」がどのようなものかによって、我々のアプローチは変わってくるだろう。

 肩関節の可動域を100度しか使わない生活をしている人に180度まで動かす必要はないし、床に座る生活をしていない人に股関節や膝関節の可動域は最大限まで必要ないかもしれない。

 我々は優先順位を付け、それぞれに段階づけてアプローチする。生活歴がわからなければ、治療プランを組めないのである。

 生活歴が詳しく書かれたカルテをあまり見たことは無いが、本来もっと深く書いていて欲しい。最初に家族面談する人と話し合い、フォーマットをボク達が作るということをしても良いだろう。

基本情報を基に患者を予測するメリット

 ボクが考える基本情報をしっかりと精査する重要性は、患者の状態を予測することである。上に書いた3つのことは全て、患者の「今」と「これから」を予測するためのものだ。

 では、何故予測すべきなのだろう。

 ボク達の評価は「予測」と「実際」の「差異」を確認し、その原因を考察することで治療の選択をより確実なものにするために行うべきものだからである。

 全く予測のない状態から行えば、評価にかかる時間が少なくとも倍にはなるだろう。時間の無駄をしてまでも患者を一から評価するメリットはなにもないと思われる。

 昔、養成校の教員に目の前の人をしっかり見て、想像で考えるな!的なことを言われたことがあるように記憶している。しかし、それは間違いだと今のボクは考えている。

 もちろん、予測すれば患者の今を見難くなるかもしれない。人間は色眼鏡をかける天才だからだ。全てを色眼鏡を通して見ると言っても過言ではない。

 しかし、最初から「予測」と「実際」の「差異」を確認し考察することが評価であると自分の中でしっかりしていれば色眼鏡に騙されることは無い。何故なら差異を探すことが目的であり、差異に着目するようになるからである。

まとめ

 基本情報は患者を予測する為のかなり重要なツールであることは分かって頂けたのではないだろうか。

 患者を予測すると、評価にかかる手間が省けるだけでなく、患者を評価するための視点も広がり、且つより的確な治療プランを選択でき、治療中のリスクについても想定できる。

 ボク達は、この基本情報をないがしろにせず、しっかり吟味する必要があるのだ。

 さて、それはそうと、本当にDr.Houseは色んな事を教えてくれる。

 まだ見ていない人は絶対に見るべきだろう。

 ボクもまだ途中なので、これからもDr.Houseからの学びをこのブログでもシェアしていきたい。

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