心理・コミュニケーション

患者も嘘をつくが理学・作業療法士も嘘をつく特徴がある

 昨日のエントリーで、患者は嘘をつくという内容を書いた。(当該エントリー:患者は理学療法士・作業療法士の前では悪くなるという特徴を理解して評価しよう

 だから注意して評価しようね。と。

 だが、同じ人間であるボク達セラピストも嘘をつくという事を理解しておかなければならない。

 今回は、セラピストのつく嘘をセラピスト自身が知っておかなければ、治療はできないという話を書きたい。

セラピストのつく嘘とは?

 度々紹介して申し訳ないが、ボクが今ハマっている海外ドラマのDr.Houseで興味深いセリフがある。

 「検査が常に正しいとは限らない。」

 「検査も人が行う。だから、間違いは起こりうる。人間は誰しも間違う生き物だ。」

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 本当に英語だけでなく、治療に対する心構えなどの勉強にもなるから見て欲しい。

 ボク達も様々な考えやデータを基に検査・測定を行うし、治療を行う。

 だが、思った通りに治療効果が上がらない場合、ボク達はふりだしに戻って考えなおさなければならない。

 しかし、検査結果や測定した値を過信するあまり、正しい評価ができないケースがありうる。

 間違った情報を基に組み立てられた治療プランを患者に提案することは悪気がないとは言え「嘘」である。

 また、医者も嘘をつく。つまりは間違いを犯している可能性がある。

 ボク達は現象、状態、行動、生活からより的確な評価をしなければいけないが、それと医師の診断が当てはまらない場合、医師を疑う必要がある。

 「先生、その診断は間違っていませんか?」

 こんなことを言えるセラピストは少数だと思うが、言わないといけないケースは稀でもないと思う。

 しかし、ボク達が医師の診断を鵜呑みにしていたら、最終的に患者に対し、嘘を重ねることになる。

 ボク達は限られた期間で患者の状態が最大限良くなるようにアプローチしていくことが仕事ではあるが、そこに嘘があるとその夢も叶わなくなってしまう。

嘘を見抜く方法は、常に確かめる事

 1つの結果や、1つの現象を見て、1つの答えを導く事は多くのケースで無理がある。

 ボク達は患者を複合的に観察し、1つの「仮説」を立てる。それに対してアプローチし、結果が芳しく無ければ再度仮説を立てる。

 その際、基となっている情報も見なおさなければいけない。つまり、検査結果や医師の診断を確かめる作業だ。

 MRIのデータと状態が合わない。何故だ。だとしたら、MRIの情報を確かめる必要があるかもしれない。

 ボク達は患者の生活が最良のものになるために、常に様々な事を確かめる必要があるのだ。

仮説の立証は、患者が最良のゴールに到達することでしか答え合わせできない

 仮説を立て、検証する。この結果、患者に満足が得られるような結果を得たとしよう。すると、その仮説は正しかったと(一先ず)立証されたことになるだろう。

 しかし、ボク達はここで終わってはならない。

 何故上手くいったかの検証も行わなくてはいけない。

 それがエビデンスの構築である。ボク達はやることなす事に根拠がなければならない。

 根拠があるから、理学療法士・作業療法士としての専門性があると言えるのだ。

 また、得られた効果が本当に最良だったのか?他にたどり着くべきゴールはなかったか?なども合わせて検証して欲しい。

まとめ

 人の身体は千差万別であり、同じ症状、同じ状態であっても違うアプローチ方法が効果的な場合がある。

 ボク達はそれを常に検証していかなければならない。

 この検証を怠ると、嘘つきセラピストとなってしまう。

 あなたは、しっかり検証しているだろうか。ボク自身への戒めの意も込めて思い切って書いた次第である。

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