評価と治療

理学・作業療法士が知っておくべき疼痛治療について

 ボクはここ3ヶ月位三角筋の中部線維に痛みがある。最近、自分で治療してようやくマシになってきたところだ。

 日常生活に大きな支障がなく、しばらくすれば治るだろうと勝手な判断をした結果、3ヶ月にも及ぶ闘病生活になってしまった。

 別の話にはなるが、自己判断、自己診察は危険だから、あなたの患者に何か異変があった時はすぐに適切な診察を勧めるようにしよう。

 さて、ボクに至っては、自己診断、自己治療で何とか治った。これは偶然ではある。適切な診察の無いところに、適切な治療はない。

 ボクは整体院という現場において、日常生活に支障を起こすレベルでの痛みを抱えたクライアントはやってこない。(例外でたまに訪れるが…。苦笑)

しかし、臨床では痛みが原因で起こってくる問題は沢山あるだろう。

 歩容が悪くなったり、日常生活動作に代償運動が生まれ二次障害の危険性を生み出したりだ。

 では、我々は痛みに対してどのような治療を行えば良いだろうか。

痛みの原因を考える

 例えば擦り傷が出来ていれば痛みが発生する。

 消毒してガーゼを当ててあげるのが適切な対処だろうが、それはボク達の守備範囲ではない。

 では、ボク達の守備範囲は?筋肉の痛みが1つだろう。

 その痛みの原因が筋肉にある場合、ボク達はそれに対して治療しなければならないだろう。

筋肉の痛みに関する評価

 もし、痛みの原因が筋肉にあるとするならばボク達はどのような評価をすべきだろうか。

 筋肉の痛みは、筋肉の炎症だから腫脹の確認と熱感の確認がまず行うべきチェック項目である。

 炎症の度合いによってはどちらも無いこともある。

 その場合は、その筋肉の運動性を評価するだろう。伸長具合はどうか?ROMのエンドフィールになっていないか?硬さはどうか?などをチェックし、異常があるなら筋肉の痛みである可能性は高くなる。

筋肉の痛みに対する治療法とは?

 では、筋肉に痛みの原因がある場合はどのような治療を行えば良いだろうか。

 それは血流を良くしてあげることだ。

 損傷した筋肉は硬くなる。その硬くなった筋肉にリラックスを与えることが痛みの除去に繋がることはイメージできるだろう。

 で、その筋肉をリラックスさせるために血流を上げる必要があるのだ。

 どのように?

 血流を良くするためには筋収縮を促すという方法がある。対象の筋肉を繰り返し収縮させて血流を良くするのだ。

 しかし、痛みのある筋肉に対し直接的にアプローチすると、痛みを起こしたり、助長したり、悪化させたりする可能性もある。

 では、どうすれば良いか。単純な話で別の部位に対しアプローチしながら、当該部位にも収縮が起こるように促してやれば良いのだ。

 例えば右肩にアプローチしたい場合、背臥位にて左股関節の屈曲を膝伸展位のまま行ってもらい、我々は左足首から伸展方向に軽く抵抗をかける。

 すると、右肩は固定点として働かせるので右肩周囲に筋収縮が起こる。

 この運動を繰り返し行うことで右肩への血流を促すことができる。

 ちなみに、これは麻痺側に痛みのある片麻痺患者にも有効な手段なので覚えておくといいだろう。

まとめ

 もちろん、痛みは筋肉に原因があるものばかりではない。

 だから、これでけやれば良いっていうわけではなく、方法の1つであるということを覚えておいて欲しい。

 痛みとは主観的なものだ。同じ刺激を与えても痛みの程度は人によって違う。

 つまりは、脳が決めていることなのだ。認知神経リハなどでは、痛みを起こす脳のプロセスの一部にアプローチしたりする。

 興味のある方はそちらの勉強をされても良いかもしれない。ボクも一度研修を受けたが中々興味深い内容だった。

 でも、まずこの手法は知っておいた方が良い内容なので、痛みに悩んでいる患者がいるなら試してみても良いかもしれない。

 注意点は、痛みを起こさない範囲でアプローチするということだ。

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