心理・コミュニケーション

理学・作業療法士が知っておきたいストレス・マネジメント

 あなたはストレスを抱えて生きているだろうか?

 当然少なからずストレスはあるだろう。『全ての病気はストレスが原因である』と言われても過言ではない。だから、我々はストレスについて深い見識を求められることになる。

 また、我々は自分のストレス・マネジメント、部下や同僚のストレス・マネジメント、患者のストレス・マネジメント、学生のストレス・マネジメントなどストレス・マネジメントも大きな仕事の1つである。

 ボクは今までストレスフルな人生を歩んできたから、ストレスについては随分研究してきた。

 そして、ストレスを開放する技術も中々イケているという自負がある。だから、今回は理学療法士・作業療法士が知っておくべきストレスに関する事を書いていきたいと思う。

ストレスとは?

 そもそもストレスとは何だろうか?

 よくボールに例えて説明されるが、以下の図はそれをわかりやすく表している。

f:id:p-therapy:20150628183824j:plain(図引用:うつ病専門サイト@南浦和さん)

 正常な状態がキレイなボール。このボールがいわゆる心だろうか。精神状態とも言って良いかもしれない。ストレッサー(ストレスの原因となるもの。人間関係、仕事など)がそのボールにぶつかり、ボールの形が歪む。その歪みがストレス状態(症状)であり、ストレッサーに対し反発する力がストレス耐性である。

 これがストレスの概要だ。

ストレスの原因とは?

 では、そのストレスは何故発生するのだろうか。それはストレッサーがあるからだ。しかし、そのストレッサーとは実に不思議な存在である。

 とある人にとってはボールが歪みまくる強いストレッサーとなるのに、別のある人にとってはボールが殆ど歪まない弱いストレッサーとなる。

 結論から述べるとそれはストレッサー側の問題ではなく、ストレッサーを受ける人間側の問題で、ストレス耐性による。

 では、このストレス耐性は何故人によって違うのか?その問いの答えが、実はストレスの原因と深く関わることになる。

ストレス耐性が人によって違う理由

 ストレスが発生する、ストレッサーが強くなる、ストレス耐性が弱くなる、などなど色々表現の仕方はあるが、ストレスの起源とは何だろうか。

 それは実は個々人の『期待』から生まれるものからなのである。

 全ての期待を排斥することができたとしたらストレスは起こらない。

 例えば人間関係のストレス。「あの人がムカつく」というストレスは「あの人に〇〇言われたくない」という期待や逆に「あの人と上手くやっていきたい」という期待から発生している事がわかる。

 つまり、全てのストレスは期待から生じているのである。

ストレスを軽減する為には?

 ストレスを発散するという言葉があるが、そもそもストレスを感じないようにするためにはどうすれば良いか?をここでは考えたい。

 もちろん、全てのストレスを無くすことはできないし、そんなことする必要もない。何故なら、ハッピーの反対に位置するストレスをなくしてしまうとハッピーも無くなってしまうからだ。

 全ての物事は相対的にしか判断できない。

 『高い・安い』という判断も『長い・短い』という判断も『幸せ・不幸』という判断もそれぞれが綿密に関係して判断できているのだ。

 だから、全てのストレスを取り除く必要はない。しかし、あなたを蝕んでいる不要なストレスは取り除く必要があるかもしれない。

 では、どうすれば良いか。

 答えは簡単で、期待を抱かないようにするか、物事を期待通りに進めるかどちらかである。

期待を抱かないとは?

 全ての事が期待通りに進められるならそのストレス軽減法の方が健全である。これは自身が意識的に行動すれば良いだけである。例えば「お金がない」というストレスはお金を稼ぐ為の行動を自分でやれば良いだけだ。

 しかし、世の中には自分の思い通りに事を運べないことの方が多い。それは何故かと言うと、ボク達は多くの他人と共に生きているからである。

 自分の事は自分次第でどうとでもできるが、他人のことはその人自身が取り組まなければ変わらない。だから、ボクの場合は他人が関連する期待は極力持たないようにしている。

 この期待を持たなければ、他人に対してストレスを抱かなくなる。ボクも現状全くないわけではないが、他人に対する期待はほとんど抱かなくなった。

 これは訓練で可能である。期待を抱かないように心がけるだけだ。自分ができることを精一杯やったら後は自然の成り行きに任せる。これを訓練すればほとんど他人にストレスを感じることがなくなってくるだろう。

期待しない事の注意点

 この際注意してほしいのが、他人に期待しないというのは=他人に関心を向けないという風にも捉えることができる。

 例えば、『歩きタバコ』をしている人に対して、『危険だから止めてほしい』という欲求が無くなれば世の中は無法地帯になってしまう。

 社会を変えるとか、地域を良くするとか、そういう大きな流れを作ろうとする時には『あえて』他人に期待を押し付ける必要がある。そして、根気強く取り組む必要がある。

 ボク達は、ストレスとは『あえて』感じる必要があることも知って置かなければならない。

まとめ

 ストレスとは非常に奥が深い概念である。そして、多くの人がこのストレスを理解できず、いや理解しようともせずに生きづらそうにされている。

 ストレスは万病の元とはよく言ったもので、クライアントの、又自身の『予防』について取り組む必要のあるセラピストは、このストレスについて深い見識を持ち、マネジメントできなければならない。

 ここで書いたことはごく一部ではあるが、是非ご自身でストレスについての研究を始める第一歩となれば幸いである。

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