雑記

作業療法士はロボットに代替できる仕事ではないが淘汰される

 先日、作業療法士協会から今月の冊子が送られてきた。

 その冒頭にオックスフォード大学の学者さんが行った「ロボットに代わられる仕事」に関する調査結果に触れられていた。

 ご存じない方のために少しだけ触れておこう。

 『これからの20年で現在のアメリカの雇用の50%以上がコンピューターに代替される』によると、これからの20年でコンピューターやロボットに取って代わられる仕事について詳細に書かれている。

 一部引用させて頂く。

 まずは、これから取って代わられる仕事ワースト10は以下の通り。

  • 693位 新規顧客アカウント作成スタッフ

  • 694位 写真処理労働者及び加工機オペレーター

  • 695位 税務申告者

  • 696位 貨物の荷積みスタッフ及び代理店

  • 697位 時計の修理工

  • 698位 保険引受け業務

  • 699位 数理技術者

  • 700位 裁縫師

  • 701位 タイトル審査・調査

  • 702位 電話営業

 何となく分かるきがしますよね。電話営業なんて時代錯誤も甚だしい。情報は自分で取りに行くものであり、他人からよこされるものではない。他人の貴重な時間を奪って売り込むという最悪の営業スタイルだ。(と、個人的感情をぶちまけてみた。笑)

 さて、反対に20年後も人でしかダメだと言われる職種トップ10を見てみよう。

  • 1位 レクリエーションセラピスト

  • 2位 最前線のメカニック、修理工

  • 3位 緊急事態の管理監督者

  • 4位 メンタルヘルスと薬物利用者サポート

  • 5位 聴覚医療従事者

  • 6位 作業療法士

  • 7位 義肢装具士

  • 8位 ヘルスケアソーシャルワーカー

  • 9位 口腔外科

  • 10位 消防監督者

 なんと、作業療法士が6位に入っている。まぁ、何となく理由は分かる気がする。ロボットにはできるものではない。

 1位のレクリエーションセラピストはロボットでもできると感じるのは知識不足だからだろうか…。

 今回の『作業療法』の冒頭で書かれていたのがこの引用からである。皆さん、一度は目を通してみてほしい。

 あなたはこの調査結果を受けてどう思っただろうか?ホッとした?だとしたら、少々捉え方を間違っているかもしれない。

 何故ならこの調査は『アメリカ』における20年後を予想したものだからだ…。

日本の作業療法士の敵はロボットではない…

 多くの職種がロボットやコンピューターに取って代わられる時代はもう目の前に来ているだろう。ちなみに、この調査の上位に理学療法士は含まれていない。

 理学療法士諸君は感じているかもしれないが、自分たちの専門性を追求すればするほどロボットに取って代わられる可能性が高くなるのが理学療法士である。今一度自分たちの「人間だからこそできる」専門性に目を向けてみてほしい。

 さて、話を戻そう。作業療法士だ。

 確かに作業療法士はロボットやコンピューターにできる仕事ではない。ボク自身経験してそう思う。

 しかし、だからといって日本の20年後に作業療法士が残っているか?と問われれば自身を持って頷くことはできない。自分の子どもや孫に勧めたい仕事かどうかと問われたら、はっきりとNOと言うだろう。

 日本の保険制度上、作業療法士は既に飽和しつつある。毎年5000人近くの作業療法士が生まれているのに、既に飽和しつつあるのだ。

 日本において作業療法士が立ち向かうべきは、対ロボットではなく、対制度なのである。いや、制度というのは簡単に変えられるものではない。作業療法士が立ち向かうべきは、『対自分』なのかもしれない。

 このまま制度が変わらず推移すれば作業療法士は食い扶持をなくす。食い扶持を得られる作業療法士は一握りで、一人のセラピストに大枚を叩いて多くの患者が集まるという図式も目に見える。金のない患者は制度の中にしがみつくセラピストに依頼するという形になるだろう。

 能力の低い作業療法士は?学費の無駄遣い…。となるかもしれない。では、どうすればいいのだろう。

これからの理学療法士・作業療法士の生き方

 社会を変える!という強い志がある人はどうかボクに連絡をしてきてほしい。

 ボクは協会活動を通じて我々の職種のあり方を国に訴えていきたいと心から思っている。

 が、そんなに簡単じゃないというのは既に書いたとおりだ。まずは自分の食い扶持を確保しなければならない。

 どうすれば良いか?

 答えは簡単である。『予防業界』に進出するのだ。

 保険制度が敵である以上、保険制度の上で仕事を続けるのはナンセンスだ。

 今すぐ、開業の道筋を見つけてはどうだろうか?こちらも相談頂ければ支援したいと思っている。

まとめ

 理学療法士・作業療法士の多くは『安定』を求めてこの資格取得を目指したのではないだろうか。ボクも少なからずそういう思いがあったから作業療法士になっている。

 だが、時代は10年前とは違う。いや、10年前もだいぶ厳しい状況ではあったはずだが、明確にその厳しい状況を感じているセラピストがいなかっただけかもしれない。

 我々は非常に厳しい状況の中でセラピストとして生きている。荒波の中、手漕ぎのボートで大海原を航海しているようなものだ。

 しかし、『予防』という業界はまだまだ安全な海域である。転覆する船なんて殆ど無い。(たまに海賊はいるが…苦笑)

 どうだろう?一緒にこの安全な海を後悔してみたいとは思わないだろうか?

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