評価と治療
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ファシリテーションテクニックを学ぶ意義について

 ボクは先日、某ファシリテーションテクニックの講習会に参加した。

 養成校の先生には昔「テクニックに走るな!」的なことを教わった。だから、素直なボクはテクニックじゃないと信じ、作業療法士になりたての頃から哲学や思想や科学的根拠が大切とそちらに向かっていた。

 確かにテクニックではない。本質は患者のQOLの向上であり、それに必要であればテクニックを使うという考え方が大切である。

 特に理学療法士ではなく、作業療法士であるボクは徒手療法よりも作業活動という考え方があった。作業分析し、グレーディングし患者に提供することでQOLの向上を目指すというアプローチをしていた。

 それが今回なぜファシリテーションテクニックの研修会に参加したかというと意識の高いセラピストとお話しがしたかったからだ。笑

 だが、それ以上に学んだ内容が濃すぎた。脳みそフル回転で普段よりも活動時間は短いのにも関わらずぐったり。ホテルに戻って酒を飲んだりそのまま寝落ちという生活を繰り返していた。苦笑

 予防業界にも十分活かせる素晴らしい内容を学んで帰ってきた。

 講師の先生方は、決してテクニックに溺れるわけではなく、患者主体・地域主体の思考をされていた。だから、斜に構える癖のあるボクも真正面から取り組めた。

大切なのはテクニックじゃないが、身につけておくべき知識と技術だ

 今回の参加者はボクを除けば全員が理学療法士だった。「おい、作業療法士…」と思わず嘆きたくなった。

 でも、仕方がない。ボクがそうだったように多くの作業療法士がテクニックじゃない!と教えられているのだろう。

 確かにテクニックじゃない。だが、テクニックを身につけているのと身につけていないのとでは全く違うのだ。

 何故ならテクニックは目的ではなく、手段だからだ。手段は多い方が良いし、より効果的な手段を我々は常に追い求めなければならない。

 各種ファシリテーションテクニックはエビデンスが出ていないなどと言われているが、思うにセラピストが下手くそだからではないか?と思う。

 少なくとも今回ボクが参加した研修で、講師が行うセラピーはボク達が行う(同様に見える)テクニックとはあからさまに違う結果を出されていた。

 だから、やる人がやったら結果が出る。これもファシリテーションの特徴かもしれない。

 テクニックだけを追求するのは無意味だ。しかし、テクニックの追求を一切せず、テクニックの効果を批判するのも違うと思う。

 結果を出せる程度には身につけておくべきものだと思った。

テクニックは上手く使えば喜ばれる

 先日、ゴルファーのお客様に研修で学んだテクニックを使い、そのお客様の課題である「振り上げた時により高い位置にヘッドを置くための肩甲骨の可動性」「振り上げたところからの腰の動き」について施術させていただいた。

 施術前と比べると大きく変化したことをご自身でも気づかれ大変喜んでいただいた。

 そう、テクニックとはそういう風に使うものなのだ。

 目的に応じて、患者の動きを学習する手伝いをするのがテクニックだ。

 ここさえ抑えておいたらテクニックは非常に有効なツールとなるだろう。

まとめ

 今回の研修を終えて思ったのが、各種テクニックの第一人者を各種養成校へ派遣する事業を協会がしてみてはどうだろう。

 臨床に出てから学ぶのでは遅い。学生の頃から「テクニックだけじゃない」とだけ教えるのではなく、その必要性と効果についても伝えた上で、第一人者から学ぶことで、学生も正しい方向に向かって努力できるのではないかと思った。

 セラピストの目的は治療であろうと予防であろうと、患者・お客の要望を叶えることである。もちろん、全てが達成可能ではないかもしれない。

 しかし、多くの引き出しを持つことで多くの提案ができるのもまた事実であろう。

 このブログを読んだ読者にも是非一度体験していただきたい。

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