卒後教育
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この先あなたに必要なものは、哲学や宗教の分野かもしれません…

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 「ブラックジャックによろしく」を読んだことはあるだろうか?

 主人公の研修医、斎藤先生がガンと立ち向かうシーン(コミック5巻〜7巻)にて、担当の患者の膵臓ガンが治らないとわかり、患者はセカンドオピニオンを希望するが、その先で言われた一言が冒頭のシーンである。

 おそらくこの先、あなたに必要なものは哲学や宗教の分野かもしれません…。

 理学療法士・作業療法士の各人はあなたのクライアントが『治らない』『元に戻らない』ことを前提に関わっているだろうか。

 もちろん、少しでも良い生活が送れるように!と思っていらっしゃるのだろうとは思う。しかし、クライアントが元通りの生活を取り戻すことはほとんどない。

 あなたのクライアントにとっても、この先必要なのものは哲学や宗教の分野かもしれないのだ…。

哲学や宗教を学んだ時期…

 ボクにも哲学や宗教を学んだ時期があった。

 それは、ボクが重症心身障害児に対する作業療法に効果がないという研究結果を導き出したことがきっかけだった。

 ボクはクライアントに何が提供できるのか…。クライアントにとって何のためにボクが存在するのだろうか。治せないのに…。

 そのような苦悩に陥ったことも一応あったのだ。こんな適当なハンドルネームをつけるセラピストでも。

 ハイデカー、メルロ・ポンティ、フッサール、カントなどなど様々な哲学者の著書を読んだ。

 だが、ボクには答えを見出せなかった。これらを読んで身につけたのは小手先で治療効果をこじつける論法だけだったと今では思う。

もう一度学び直そうと思っている今日このごろ…

 あれから10年が経過した。

 その後、ボクは臨床を離れ、予防業界で働いている。

 今のボクのクライアントは治る。(とは広告表示では使えないが…。笑)

 悪い姿勢も良くなるし、痛みも解消してあげられるケースが大半であり、対応できないのは急性の炎症のみで炎症がおさまれば対応できる。

 今のボクには哲学は必要ないようにも思う。しかし、必要だと感じることがある。

 それは、いくら予防しても、絶対に病気にならない、障害を負わないという保証はできないからだ。

 結局、業界を変えても我々が携わるクライアントにとって必要なのは哲学や宗教の分野なのかもしれない。

日本における哲学や宗教

 あなたは義務教育で哲学や宗教に触れたことがあるだろうか?ボクの記憶には一切ない。特別な信仰がある方以外はあまりないのではないか?

 ボクは義務教育時代にオウム事件を経験した。当時のボクにはメディアから報道される内容はセンセーショナル過ぎた。『宗教=カルト=悪』という認識が植え付けられた。

 時を移して現在。宗教への認識は変わりつつある。ISの動きなどを見たら現在の若者はまた誤解するかもしれないが、宗教は悪ではない。宗教を悪用すると悪になるだけだ。

 その信仰によって心が救われるのであればいいだろう。

 では、哲学は?

 哲学とは「物事の真理を追求する学問である」と誰かに聞いたことがある。人の存在の真理とは、病気の真理とは、障害の真理とは…。それらを追求する学問だ。

理学療法士・作業療法士に必要なのは哲学かもしれない…

 ボクは理学療法士・作業療法士は臨床で働いていようが、予防業界で働いていようが哲学の分野に知識を広げることは非常に重要だと思っている。

 ボクは実家に置いている哲学関連書籍を実家に帰るたびに持ち帰っている。復習の必要性を感じているからだ。

 ボクの読書する習慣や、物事を深く追求する姿勢は全て哲学を学び始めて身についた習慣である。もしこのような習慣が欲しいと思っている方々は是非勉強してみると良い。

 1冊読み終わるのに時間かかるでぇ。かなりな。でも、それだけ勉強になるで!

 と、話し言葉で薦めたい分野である。

ボクが最初にとった一冊

現象学入門 (NHKブックス)

現象学入門 (NHKブックス)

 ボクが最初にとった一冊はこれだ。オススメの一冊である。

14歳からの哲学 考えるための教科書

14歳からの哲学 考えるための教科書

 これも読んだが入門書としてはかなり良い。

まとめ

 まとめ、ってわけではないが注意喚起として一言。

 哲学は、深めれば深めるほどハマる。そして、抜けられなくなる。

 しかし、あなたの現場は常に臨床だ。

 頭でっかちになってはいけない。

 是非とも哲学を利用できる俯瞰的な視点を持ちながら勉強してもらえることを祈っている。

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